2007年 6月 の記事

自然の家と学会と

なんとか3ヶ月
 
自然の家での飯盒炊爨練習も
 
前日になつめ荘の蔵書たる「カブブック(くま)」を紐解き
 
事なきを得る
 
カブスカウトしかり、子ども会しかり
 
あの日の私が今生きてくる
 
そう、今までやってきたことを無碍にしないために
 
この道を選んだのだった

鋭きもの

朝、内海の交差点を過ぎたところのヘアピンカーブに
 
F倉先生が立哨で仁王立ちしていた
 
袴じゃないのが残念だった

知多半島道路を

走ってみる。その81

ひさびさの電車
 
うち→野間駅を5分で刻む
 
って、あまりの余裕のなさに
 
自動改札機設置工事のおじさんの間をダッシュですりぬけるという暴挙

ビタミンK

たった30分の電話でも
 
その声を聞くだけで、元気になれる
 
いつかのように、ひょっこり襲撃できないのがもどかしいけれど
 
それでも

いつか来るその日のために(読書マラソン51)

古巣への往復書簡
 
学生支援課と教務課間で証明書くらい流してくれればいいのに
 
うち→(電話・返信用封筒)→教務課→(単位修得証明書)→うち→(講習申込・免許・単位~・封筒)→学生支援課
 
251冊目『虚空の旅人』(上橋菜穂子:偕成社)
 
[あれは忠義などではなく、もっと別のものだった。……ありがとう。]
 
南の隣国、サンガルの王位継承式へ招かれたチャグムとシュガの物語
 
国、家族、友、利益、人それぞれに守ろうとするものは違う
 
しかし、何にかえても、それだけは守ろうとする
 
皇太子としての何かを探すチャグム、その何かにとまどうシュガ
 
たとえ、チャグムの選択が虚空をさすらうことであろうとも、シュガは……
 
252冊目『あかね色の風/ラブ・レター』(あさのあつこ:幻冬舎)
 
[少女たちの声をもう一度、聞いてみませんか。聞くことのできる耳をもっているかどうか、自分が挑む者であるかどうか、自分自身に問うてみませんか。]

十代の頃に読んだ作品も、自分の置かれる立場が変わった今、手に取ることで、以前とは違った物語を紡ぎ出す

決めること、決められること、決めつけられること

目の前の子どもたちに、この濃やかさを

 
253冊目『Gボーイズ冬戦争-池袋ウエストゲートパーク 7』(石田衣良:文藝春秋)
 
[―ほんとに危ない橋をいっしょにわたり、どでかい損をいっしょにかぶる。それがダチだろうが。腹の底から頼れる人間がおまえには何人いるんだよ。おれをなめるな―]

ついに、早生の温州みかんが登場

ハウスミカンをぜひ作中に登場させてほしい

 
254冊目『神の守り人-来訪編』(上橋菜穂子:偕成社)
 
[絶望するしかない窮地においこまれても、目のまえが暗くなって、魂が身体をはなれるその瞬間まで、あきらめるな]
 
女用心棒バルサは、呪術師タンダとともに、人買いに連れられていたタル人の兄妹チキサとアスラを救う
 
アスラがタルハマヤ(おそろしき神)を宿した少女とは知らず
 
守り人シリーズ初となる上下巻の大長編
 
バルサとアスラ、タンダとチキサ、スファル、そしてロタ王家、ヨーサム、イーハン
 
この三者の物語が帰還編でどう収束していくかとても楽しみである
 
本作のポイントは、バルサとタンダの信頼関係とバルサがこれまで用心棒として築いてきた縁の深さにある
 
255冊目『小説こちら葛飾区亀有公園前派出所』(大沢在昌 石田衣良 他:集英社)
 

[言葉だけでこち亀の世界をなぞらえることの難しさ]

日本を代表するミステリー作家7人が、こち亀を描く

しかし、あの名物キャラと両さんが夢のコラボと銘打ちながらも

日本一有名な警官である両津勘吉を説明しておかなければいけないという制約からか、どうも各作品とも、テンポが悪い

その中で唯一、肩肘の張らない印象を残すのが、今野敏「キング・タイガー」

ジャンプの中で、一読目はとりあえず跳ばしておき、あとでしっかり読むという位置づけであるこち亀の良さをそのままに

ある種の安心感を読者に与えてくれている良作