2007年 10月 の記事

原木きたる(読書マラソン56)

しいたけ原木きたる
 
276冊目『はじめての文学 山田詠美』(山田詠美:文藝春秋)
 
[過去は、どんな内容にせよ、笑うことができるもの。自分の現在は、常に未来のためにあるものだ。]

何かを考えているようで、その実何も考えていなかった高校時代

何とはなしに、図書館にあった数少ない山田詠美を読んだものだ

貸し出しカードの名前から、先輩に「山田詠美読むんだね」と言われた記憶も懐かしい

多少なりとも背伸びをしていたあの時期

読みの浅さをただただ悔いる

 
277冊目『NO.6 ♯6』(あさのあつこ:講談社)
 
[楽なほうに流されてはいけない。]

ついにNO.6の中枢、矯正施設に入り込んだ紫苑とネズミ

その地下で明かされることになったNO.6創造とそれにまつわる破壊の物語

真実の重さに打ちひしがれながらも、ネズミのすべてを知りたいと願う紫苑

『聖なる祝日』に開かれた終末への扉、その先に待つのは

p.152が怖すぎる

 
278冊目『トヨタの世界』(中日新聞社経済部:中日新聞)
 
[一日三回以上手を洗わない技術者はものにはならない]

日本経済新聞社ではなく地域ブロック紙中日新聞社経済部が取材したトヨタの姿

先月も大規模なリコールがあったトヨタだが

その企業体が成長していく過程で、人づくりにこそ心血を注いできたことがわかる

「ものづくり支える人づくり」

社会見学ではぜひそこに気付かせたいと思う

余談だが、本書を読んで大学4年次に経済部部長の佐藤氏から講義を受けられたことをあらためて誇りに思った

 
279冊目『十二の嘘と十二の真実』(あさのあつこ:徳間書店)
 
[この世でもっとも怖ろしくておぞましい生き物]

人間の業と生を問い直す、あさのあつこ新作

書いてみたいネタをそこここに盛り込んだという感じで

良くも悪くも消化不良

かといって読み返す気にはならない

表題作より、もう一篇収録の「崖の上」の方がええ

 
280冊目『日本を教育した人々』(齋藤孝:筑摩書房)
 
[学ぶことを中心に幸福をつくることが当たり前だった時代は終わり、いまは学びを馬鹿にする不幸せな時代の真只中]

大学時代の塾手伝いにおいて、私は中学生に対して「よき友と出会うために学ぶのだ」と自身の体験を基に説いてきた

小学校の教壇に立ち9ヶ月、目の前の子どもたちに「大切なのは教科書の中身ではなく、物事を自分で考えられるよう器をつくること」という姿勢で臨んでいる(指導書片手に日々を凌いでいる情けない現実ではあるが)

さて、齋藤孝は藤原和博、志水宏吉と並びクリアな教育観を示してくれる稀有な存在である

本作は、学びの復権を目指し[吉田松陰][福沢諭吉][夏目漱石][司馬遼太郎]の近代日本人を教育した4人をピックアップし、教育の原点に立ち戻ろうと呼びかけるものである

「憧れへの憧れ」「パッション」「技化」「~力」などのサイトー語を綯い交ぜに

熱く語られる教育とは、学びとは

走ってみる。その87

半袖ハーパンではきつい寒さ

戦慄のリテイク宣告

かんべん

走ってみる。その86

開始早々脚が張るという謎

エビの脱皮

エビの脱皮と聞いて、矢禿を思い浮かべるのは昭和生まれ
 
ではなくて
 
先週、うちの父の恩師の森田大先生とそのお仲間の手によって山海川にて採集され
 
うちのクラスに持ち込まれた
 
テナガエビ ヌマエビ スジエビ のどれかが
 
脱皮していた
 
エビのぬけがらを初めて見た

走ってみる。その85

なかなか思うように走れない
 
体力が落ちているというか
 
余計なものがついているというか

走ってみる。その84

図書館でテスト勉強に勤しむ
 
かつての教え子たちに遭遇
 
高2かぁ、、、いっちゃん楽しいときだが
 
 
 
ついに半田市民マラソンのゼッケン引き替えはがきが届く
 
ちょっとがんばって走ったが、いかんせん体が重い

走ってみる。その83

区民運動会翌日から走り出すとはなんとも皮肉だが

空転する想い

今年こそは、野間学区区民運動会(第25回)に参加しようと思っていたのに
 
第45回南知多町内海地区町民体育祭とかぶって
 
そちらを優先する羽目に
 
地元に残りし者の責務であるにもかかわらず
 
たとえ、どんなに地域に貢献しようとも
 
ここで出ていかないと、そのすべてが泡沫と化す
 
そんな
 
心は野間に この身は内海 情けなし
 
的な状況で
 
ただただ、一色区を率いていたシゲルさんには
 
申し訳ないという気持ちしかなかった
 
しかし
 
たまの休みに下宿先から帰還し、大玉転がしにだけ参加した兄の弁によると
 
今年は、日福生のボランティアが10人ほど来ており、一色も自分が居たときはトップだったと
 
さもありなん、これが地元に貢献するということか
 
方々に頭を下げ、かけずりまわって、人を手当てしたに違いない
 
内海地区体育祭「全員リレー」で中学生とトントンな走りしかできなかった私とは比べるべくもない